効率Tips021 推移表で異常値探し

弥生会計は、入力したその時点までのデータを瞬時に集計し、
試算表として出力する事ができます。

経営者は試算表を把握し、会社の計画どおりに事が進んでいるかを検討し、
違っていれば何が問題だったかを考え、軌道修正を行います。

しかし、もし試算表に異常値があったらどうでしょう。
単月度でみたときにずいぶん利益が出る場合とそうでない場合があったら
どうでしょうか。

入力自体に間違いがあったときは別としても、季節変動的なもの、
突発的なものなど、会社の動きは様々です。これについては、
試算表を眺めるだけでは把握することが困難です。

単月の試算表では見えないものがある

      ★★★  そこで、このTips!  ★★★

推移表で会社の動きを把握してみましょう。

メニューバーの「集計」→「残高試算表」→「年間推移」またはナビゲータの
「集計」タブ「残高試算表(年間推移)」で推移表を表示します。

年間推移を表示する

「損益計算書」タブをクリックして損益の推移を見てみましょう。

季節変動のある業種では、何期かの「売上高」推移を見ると、売れる月、
売れない月を数字で把握できるようになります。

季節変動を数字で見る事ができる

販売管理費計の推移をみると、
固定的な動きの中に突出して数字が変動する月が見えてきます。

賞与などの自発的なものは別としても、例えば年払いの保守料や保険料がある月、
突発的な費用が生じたため赤字となった月など、試算表をみただけでは
把握できなかったものが見えてくるのではないでしょうか。

賞与などの自発的な経費を把握
修繕費などの突発的な経費を把握

と、ひとつ経理のアドバイスをしておきます。月末払いにしている経費は、
月ずれ(翌月初払)が起こってしまうことがよくあります。

これを月ずれのままで処理してしまうと、ある月はその経費がなく、
またある月はその経費が2倍になるなど、推移表としてまったく意味をなさなく
なってしまいます。

月ずれがあると固定費がわかりにくくなる

月ずれ経費については、面倒くさがらずにしっかり月末に未払経理をするように
しましょう。

奥の手として、月ずれがなかったものとして普通に月末に払った処理をするのも
ありとかなしとか。

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