効率Tips020 かんたん未入金チェック
弥生会計の上位版であるプロフェッショナルでは、資金繰りをやさしくするために、
回収・支払についてその補助科目ごとに回収する期間や回収方法を設定し、ある時点
から回収・支払の期日がどのようにやってくるかをシミュレーションする機能があります。
これはこれで良いのですが、残念ながら滞留(たいりゅう)、つまり未回収のものに
ついてチェックする機能がありません。まあ、分野的には弥生販売の領域になるので
仕方ないのでしょうか。
そこで、「回収期日を過ぎてもまだ入金されていないもの」については自分でチェック
しなければなりません。売掛帳を見ながらひとつひとつ確認する作業です。
儲けは売上の回収まで済んでホントの儲けになるので、滞留チェックは当然やらなければなりません。
何か簡単にチェックする見方はないでしょうか。
★★★ そこで、このTips! ★★★
このTipsは、月締請求で、その月に計上した売上が一定の期間で入金される場合に
有効です。例えば末締め翌々月10日入金などのパターンです。
予定より遅れているものを探す、というのはつまり、
残っているはずの残高より多く残っているものを探すという事です。
補助残高一覧表の月次・期間を表示します。
例1:末締め翌月入金の場合
一番わかりやすいと思いますが、「期間」をその月1か月分にします。
順調に入金されていれば、「前月繰越」と「当月貸方」の金額、
そして「当月借方」と「当月残高」が同じになるはずです。
「当月借方」より「当月残高」が多くなっていると、滞留があります。
売掛帳へジャンプして確認してみましょう。
例2:末締め翌々月入金の場合
「期間」を1か月分でやってもさっぱりわかりません。
この場合は「期間」をその月と前月の2ヶ月分にします。
そうするとやはり「前月繰越」と「当月貸方」、
「当月借方」と「当月残高」が同じになるはずです。
「当月」と言っても2ヶ月分なのですが。
現実には締日の関係や小切手と手形のタイミングなどで月が揃わないことも多いかと
思いますが、取引の単純なところはこの方法でつぶし、残りをじっくり見るというのが
楽ではないかと思います。