操作Tips019 調の字の使い方
弥生会計で出納帳などの画面を見ていると、行の左側に決算仕訳を選択する欄や
付箋を選択する欄が並んでいますが、「調整」という欄はあまり使われていないよう
です。
え?そんなの表示されていない!という方は画面上部の「表示設定」で「表示サイズを
自動的に切り替える」にチェックが入ってるか、そもそも「調整」欄を表示しない設定に
しているかもしれません
で、この「調」の字は何なのかということです。
弥生会計の機能で言うと「残高調整表」で使います。簿記の勉強をされた方なら
「銀行勘定調整表」とかのアレです。
小切手を扱ったりしていると、こちらが思っている預金残高と銀行が思っている
預金残高とが違っていることが多々あります。
例えば、支払先に小切手を渡したので当座から落ちたように処理した場合に、
先方が銀行に提示しない限りは銀行側は知らないことです。
このタイミングで残高証明を取ると、小切手が当座から落ちてない残高が出てきます。
そこで、どの取引でこちらと銀行との残高が違っているかを調べるのが「残高調整表」になります。
★★★ そこで、このTips! ★★★
長々と説明しましたが、調の字の使い方は簡単です。
銀行が発行する当座照合表などと比較して、
支払先に渡したものの未落ちとなっている小切手や、
銀行に預けた小切手が未取立てであったり、
預け入れが時間外であったりしたものについて
「調整」欄にがんがんチェックを入れていくだけです。
もちろん金額自体の入力間違いや、相手に渡していない小切手などは
修正しなければなりません。
さあ、メニューバーの「集計」から「残高調整表」を選択し、口座を選択、集計ボタンを
クリックしてみましょう。
画面下の方に「帳簿残高」と「調整後残高」が表示されています。
さきほど「調整」欄にチェックをつけた項目が帳簿残高にそれぞれ加算・減算されて
「調整後残高」、つまり銀行の残高証明の金額になっていればOKです。
残高が違っていること自体は、単にこちらと銀行とのタイミングがずれているだけなので、
翌期に解消されるわけで、気にしなくていいのです。