操作Tips017 簡単取引入力で仮払精算

弥生会計では、簿記がわからなくても取引の内容から入力ができるように初心者向け
機能である「簡単取引入力」が搭載されています。

「簡単取引入力」では、入力したい取引を現金・預金・売掛金・買掛金の4種類に
分類して、それぞれの取引をリストから選んで入力していくものです。

この機能では勘定科目を選ぶのではなく、切手を購入した、とか売上代金が振り込ま
れた、など実際の内容で選択するので簿記を知らなくても入力がスムーズに進みます
(もちろんスピードは出ません!)

しかし、簡単取引だと逆に簡単でないケースも出てきます。

例えば経費の仮払を渡した後に、精算するときです。1万円を仮払するときは簡単取引入力で支出を入力できるのですが、精算にあたって旅費などを使ったときは「仮払金」の動きになるので、簡単取引入力の4区分では項目自体がないのです。

仮払したときは入力できるが

振替伝票入力なら以下のように精算仕訳を入力しますが、完全に簿記の世界になって
しまいます。何とか簡単取引で入力したいですよね。

  • 現   金  2,000 / 仮 払 金 10,000 仮払精算
  • 旅費交通費  3,000 /           電車代
  • 消耗品費   5,000 /           雑 貨
振替伝票ならこのように
仕訳日記帳ならこのように

      ★★★  そこで、このTips!  ★★★

簡単取引入力での仮払精算は、一度全額を戻したようにして、
あらためて経費を支出したように入力しましょう!

先ほどの例題でいくと、まず仮払した1万円を全額返してもらったように簡単取引
入力します。

まず仮払した1万円を全額返してもらう

そして、仮払で使った金額を、あらためて現金で支払ったように簡単取引入力します。
交通費で3,000円、雑貨購入で5,000円といった具合です。

あらためて旅費を支出
あらためて雑貨を支出
簡単取引入力したものはこのように仕訳入力されている

結果は1万円入金して8千円支出があるので、精算して2千円返ってきたのと同じ事に
なりますね。

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