効率Tips012 天引き源泉税を管理する
個人事業では、原稿料や報酬料金などにつき売上入金時に源泉所得税を
徴収される、いわゆる天引きの取引が出てきます。
例えば100,000円の売掛金につき源泉所得税10,000円を天引きされ 90,000円が
振り込まれた場合には、以下のように入力されているかと思います。
処理としてはこれでよいのですが、いざ決算となったときに苦労します。
さて、支払調書とどうやって照合しよう?
売上の方は、売掛金や売上に補助科目を取ったりして把握できますが、
「事業主貸」一本で入力してしまった源泉所得税は集計が困難です。
★★★ そこで、このTips! ★★★
事業主貸勘定グループに源泉所得税管理用の科目を作成しましょう。
弥生会計のナビゲータでいうと、「導入」タブ又は「取引」タブにある「科目設定」を
クリックして設定画面を表示します。
事業主貸勘定グループにカーソルを移動して、「勘定作成」をクリック(又は[F8]キー)で「仮払源泉税」など、適当に管理用の科目を作成しましょう。
「仮払源泉税」の補助科目として「○○商事」などの取引先を登録していきます。
これで設定は完了です。いままで「事業主貸」にしていた源泉所得税を「仮払源泉税」の
「○○商事」などへ変更してみましょう。
補助残高一覧表で「仮払源泉税」を指定すると、当然に年間の源泉所得税が
相手先ごとに一覧で集計されます。
このTips、ポイントは事業主勘定グループで管理用科目を作成していることです。
どういうことかというと、
決算が終わって繰越処理をするときには、事業主勘定なだけに
自動的に元入金へ反映され、翌年の残高がゼロになる
という恩恵があるのです。